日本の国債先物オプション

国債先物は、国債を対象とした先物取引のことです。
国債先物オプションは、国債先物の値動きを原資産とするオプションです。

大阪取引所には長期国債先物オプションが上場しています。
(国債先物オプションは、2014年3月に東京証券取引所から大阪取引所へと移行しました。)

2015年の長期国債先物オプションは、一日平均で4,683枚(前年とほぼ同数)の取引高となっており、十分な流動性があるとは言えません。
実際には、海外のヘッジファンドや銀行などの機関投資家が取引の大部分を占めており、一般の投資家による取引はほとんど行われていません。

国債先物オプションを扱っているネット証券会社も無いため、個人投資家にとってはかなり敷居の高い市場になっています。

長期国債先物オプション取引高の推移(2016年6月まで) 長期国債先物オプション部門別取引割合(2016年)
(JPX マーケット・ハイライトより)

北米やヨーロッパの市場では、長期国債(Treasury Bond)の先物オプションが一日に100万枚以上取引されており、個人投資家もオンラインで容易に売買できる環境があります。
これに対して、日本の国債先物オプションは一部の大口投資家や機関投資家向けの市場と言えます。


 <参考>