2.オプションの基本 - 種類と原資産




■ オプションとは?

オプションとは、金融派生商品(デリバティブ)の一種で、
ある物を、ある日時に、ある値段で買う(または売る)権利」のことをいう。
オプショントレードとは、その権利を売買することを意味するよ。


権利を売買する? なんかよく分からん。


今は、「ああ、そういうものなんだ」という感じでいいよ。
仕組みについては、これから少しずつ学んでいこう。




■ オプションの種類

オプションには、コールとプットと呼ばれる2つの基本的なタイプがある。
  • コール・オプション
    (ある物を、ある値段で買う権利
  • プット・オプション
    (ある物を、ある値段で売る権利
オプショントレードは、コール・オプションやプット・オプションを買ったり売ったりすることで行われる。

オプショントレード


株みたいに、単純に買うか売るかだけではなくて、2種類あるということか。
むずかしそうな予感…


難しいことはないよ。
一度ルールを覚えてしまえば、株式投資よりも自由度の高い戦略が組めることに気付くはずだ。

オプションが取引されている市場(オプション市場)では、コール・オプションの売りと買い、そしてプット・オプションの売りと買いという4つの選択肢が常に存在する。
まずは、オプションには4種類の取引があるということを覚えておこう。




■ 原資産の種類

もう1つ初めに知っておいて欲しいのが、オプション(買う権利、売る権利)の対象となる物についてだ。

このオプションの対象物のことを、一般に原資産(げんしさん)と呼ぶよ。


ふーん。 原資産にはどんなものがあるの?


国内では、株価指数株式国債商品先物などがオプションの原資産になっているよ。

ただし、株と先物のオプションに関しては、日本ではまだ取引量が少なく、個人投資家が取引を行える環境ではないのが現状だ。(※)

※ 参考
株式オプションは東京証券取引所と大阪証券取引所に上場しているが、流通量はまだ少なく、対象となる株の銘柄も限られている。 2011年には、国内のネット証券会社が株式オプションのオンライン取引に初めて対応し、取引環境は少しずつ整いつつある。

先物オプションには、東京商品取引所に上場している「金先物オプション」があるが、現状ではほとんど取引が行われていない。
<参考>


じゃあ、活発に取引されているオプションには何があるの?


国内に限って言うと、「日経225オプション」というオプションが活発に取引されている。 日経225オプションは、国内では取引量が一番多くて、インターネットで取引できる証券会社もたくさんある。

ただ、これからオプションの説明をする際には、分かりやすくするために株式オプションを例にする。 原資産が何であっても、オプションの基本的な仕組みは一緒だからね。


なるほどねー。 ところで、外国ではオプションって流行ってたりするの?


海外でいうと、やはりアメリカが一番歴史も古く、1973年に設立されたシカゴ・オプション取引所(CBOE)のオプション取引量は、今では1日平均で1,500万枚(※)を超えるという活況ぶりだ。 (2014年4月現在)

オプションの原資産は、株・株価指数・先物はもちろんのこと、金利や債権などもある。

株式オプションに関しては、米国の主要企業のほとんど(3,000社以上)が取引可能で、マイクロソフト、Google、ディズニーといったメジャー企業の株式オプションも活発に取引されているよ。


すごいね。 さすがユナイテッド・ステイツ。
オプションやるならアメリカに行こうってことなのかな?


今では日本からでも米国のオンライン取引会社に口座を作って、自宅のパソコンからオプションを売買する、といったことも簡単にできるよ。
しかも最近では、日本語の環境で取引できる会社も増えてきた。 積極的にオプションを取引したいなら、この方法がおすすめだ。

日本のオプション市場に限るなら、日経225オプションに的を絞って取引することもできる。 ただ、どちらもインターネットを通じて取引できるから、取引の環境はほとんど変わらなくなってきているよ。


IT革命グッジョブ!




■ なぜ、オプションはデリバティブなの?

デリバティブ(Derivative)というのは、英語で「派生的な物」という意味の単語だよ。
オプションは、ある物を「買う権利」や「売る権利」のことだから、物自体を売買する訳ではない。 つまり、オプションはある物(=原資産)から「派生した」商品ということになる。


デリバティブといえば、あの悪名高いサブプライム・ローンもデリバティブ商品として世界中の投資家に売られたんだよね?
オプションもその仲間ってことは、きっとろくでもない代物に違いない!


確かにサブプライム・ローンを組み込んだ商品はろくでもない代物だけど、あれはリスクを無視して作られたデリバティブの極端な例といえる。

たとえば、日本の主婦層に人気があるFXトレード(通貨証拠金取引)というのは知ってるかな?  これも通貨取引から派生したデリバティブの一種だ。

他にも、最近人気が高まっているETF(上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)、日経225ミニ取引なども全てデリバティブだよ。


えー、知らなかった。
デリバティブといっても色々なものがあるんだね。


デリバティブはアイディアさえあればいくらでも作れるから、世界には文字通り、ありとあらゆる種類のデリバティブがある。
もちろん、リスクが高いものもあれば、低いものもある。


オプションはその中の一つってことか。


そういうこと。
まずはオプションの仕組みをよく理解し、投資対象としてどういう特徴があるかを知ることが大切だ。

次回からはオプションの具体的な仕組み、「コール・オプション」と「プット・オプション」について説明していこう。


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