取引を始める前に

実際に資金を投じてオプションを取引する前に、下記の点をチェックしておくことをおすすめします。

オプションは様々な用途で取引できます。 どんな目的でオプションを取引するのか、またどのように取引したいかを明確にしておきましょう。

＜オプション取引の目的＞

1. オプション売買によって利益を得たい
2. 株式のポートフォリオに保険を掛けたい（ヘッジ目的）

＜売買スタンス＞

1. 短期的な取引を行いたい
2. 長期的な投資対象として取引したい（LEAPSなど）
3. 原資産と組み合わせて取引したい（カバード・コールなど）

他の投資商品と同様、オプション取引にはリスクが伴います。

正しい知識と戦略を身につければ、オプションは魅力的な投資対象になり得ます。 その一方で、リスクを無視して取引を行うと危険な投資対象にもなります。

オプションには「レバレッジ」が働くため、自分の懐以上のリスクを簡単に取れてしまいます。 その結果、短期間で大きな損失を出してしまうリスクもあるのです。

これはあらゆる投資について言えることですが、初めに「いくら儲かりそうか？」と考える代わりに、「いくら損をする可能性があるか？」ということをよく検討することが大切です。 レバレッジが働くオプション取引では、リスク管理の重要性はいくら強調しても強調しすぎることはありません。（←英語の直訳風に）

潜在的な損失リスクを十分に検討し、リスクを把握した上で取引されることをおすすめします。

オプションの仕組みや売買戦略を覚えても、「よし！ 自分は今日から一流のオプショントレーダーだ！」というわけにはいきません。（名乗る自由はあります）

投資の世界で成功している人には色々なタイプがいますが、一つ共通している点があるとすれば、それは「勤勉さ」ではないでしょうか。
市場は決して一つの状態には留まらず、常に変化しています。 ならば、そこで取引する投資家も少しずつ軌道修正を行い、成長していかなくてはいけないと考えます。

もちろん、最初から実戦のトレードに資金を投じる必要はないと思います。
テストで良い点を取るには、まず宿題をきちんとやっておくことが近道になります。

宿題の例としては、

• 定期的に相場動向を見ながら、トレードの模擬練習を行う。
• 証券会社に口座を開き、オプションのプレミアムがどのように動くかを見てみる。
• 書籍やセミナーなどでオプションを勉強する。
• オプション道場を飽きるまで読む。

などが考えられます。

オプションには相場のあらゆる状況から利益を得る手段があるので、急いで取引を始める必要はまったくありません。
実戦のトレードで大きな損失を出すより、事前の学習に時間とお金を使ったほうが遥かに有益です。

十分に学習や練習を積み、自信を身に付けてからトレードを始めることをおすすめします。