アメリカ市場のオプションを取引する方法

「英語が苦手だし、アメリカで口座を開くなんて大変そう……」というイメージを持っている方も多いかもしれません。 しかし、実際はとても簡単です。
最近では、オンライン取引専門のブローカーも増えてきており、日本の投資家も参入しやすい環境になってきています。

また、日本語によるサポートを行っている会社もあり、「英語がちょっと・・」という方にとっても敷居は低くなっているといえます。

口座開設から取引までの手順は、大まかに下記のような流れになります。 (ブローカーによって多少異なります)

  1. 証券ブローカーまたは先物ブローカーのHPにアクセスし、口座開設手続き(Open an Account)のリンクをクリックする。
  2. オンライン上で必要項目に記入し、最後に申込書類をプリントアウトする。 ※ブローカーによっては、オンライン上の入力だけで全ての申込み手続きが完了する場合もある。
  3. プリントした申込書類に必要事項を記入し、サインをする。
  4. 申込書類および身分証明書のコピー(運転免許証またはパスポート)を郵送またはFAXで送る。
  5. 数日後、口座開設の案内が来ます。
  6. 案内された取引口座に、電信送金(または小切手郵送)で投資資金を振り込めば準備完了。
  7. 証券ブローカーまたは先物ブローカーが提供するソフトを使い、オンラインで取引を行う。


W-8BENフォームの提出

海外の投資家が米国で取引を行う際には、W-8BENフォームという書類を提出します。
W-8BENフォームとは米国非居住者用の免税書類のことで、米国内での財産活動(貯蓄、投資など)を行う際に提出が必要なものです。
日本からアメリカ市場のオプション(または株式、債権、先物など)を取引する場合、 W-8BENフォームを提出することで「非居住者」と見なされ、売買で得た利益(Capital Gain)についてはアメリカ内国歳入局(IRS)からの課税が免除されます。

W-8BENフォームは取引する口座ごとに提出が必要ですが、口座開設の申込書の中に「W-8BENセクション」として含まれていることもあり、その場合別途記入する必要はありません。

W-8BENフォームのダウンロードおよび記入方法については、W-8BENフォームの記入方法で解説しています。

米国の証券ブローカーと先物ブローカー

米国で取引できるオプションには、大きく分けて「証券オプション」と「先物オプション」の2種類があります。

<1.米国の証券ブローカーに口座を開く>

1つ目は、マイクロソフトやシスコシステムズといった米国企業の株券オプション、および指数オプションなどの「証券オプション」を取引する方法です。
これらのオプションは、米国のオンライン証券ブローカー(ネット証券)に口座を開くことにより、日本からオンラインでの取引が可能になります。

下記は、日本から取引できる、アメリカのネット証券の代表的なものです。

Interactive Brokers  HP: http://www.interactivebrokers.com/ (先物オプションも一部取引可能)
E*TRADE Financial  HP: https://us.etrade.com/e/t/invest/options

<2.米国の先物ブローカーに口座を開く>

そしてもう一つは、S&P 500先物オプション、T-Bond先物オプション、原油先物オプションなどの「先物オプション」を取引する方法です。
これらのオプションは、米国のオンライン先物ブローカーに口座を開くことにより、日本からオンラインで取引できるようになります。

下記は、日本から取引できる、アメリカの先物ブローカーの一例です。

Chicago Direct  HP: http://www.chicagodirect.com/ (日本人スタッフによるサポート有り)
XPRESSTRADE  HP: http://www.xpresstrade.com/

資金の安全性

万が一、口座を開いた会社が倒産してしまった場合でも、米国市場には投資家の資金を保護する仕組みがあります。

証券市場では、もし証券ブローカーが倒産してしまった場合でも、非営利団体のSIPC(Securities Investor Protection Corporation) によって資金と証券が保護されます。 さらに、SIPCだけでは補えない場合は、民間の保険会社によって日本円で最大約30億円まで保護されるようになっています。
数十億円単位で取引を行う大口のトレーダー以外は、資金の安全性を心配する必要はありません。

次に、先物市場の場合です。
日本では先物というと強引なセールスを行う悪徳会社をイメージしますが、アメリカでは先物・オプション取引の市場がしっかりと確立しています。
当然、顧客へのサービスが悪いブローカーは市場から淘汰されることになり、顧客から信頼される会社以外は生き残ることはできません。 (上記でご紹介したブローカーは、サービスやサポート等がとても良い会社ばかりです。)

米国の先物市場では、クリアリング・ハウス(Clearing House)という機関が取引の安全性を支えています。
トレーダーはクリアリング・ハウスに対して売買ポジションを持ち、他のトレーダーとは直接関係を持ちません。 そのため、もし反対ポジションを持ったトレーダーが破産してしまった場合でも、クリアリング・ハウスから確実に支払いを受けることが出来るのです。
さらに、取引所メンバーによる積立金というものがあり、万が一クリアリング・ハウスでも支払い切れない 損失が発生した場合でも、トレーダーの利益が最優先で守られるようになっています。

実際、アメリカ市場の投資家保護に対する姿勢は日本よりも進んでいるといえます。
アメリカ市場では、資金の安全性や取引の透明性といったことを前面に打ち出すことによって、世界中の投資家を呼び込んでいます。

日本の市場、特に商品先物市場においては、今後の発展の為にアメリカ市場から学ぶことは多いと思います。