欧州最大のデリバティブ取引所「ユーレックス」を傘下に持つドイツ取引所が、米国第二位のオプション取引所「インターナショナル・セキュリティーズ取引所(ISE)」の買収を行うと発表しました。 ISEがユーレックスに統合されれば、米国と欧州を結ぶ最大のデリバティブ市場が誕生することになります。

ユーレックスはISEの買収によって、ドル建ておよびユーロ建てのデリバティブ商品を強化するのが狙いです。 ただ、ISEのプレス・リリースによると、統合後もISEブランドは維持し、米国証券取引委員会(SEC)の管理下で現在の取引システムを引き継ぐ予定です。

ISEは、米国で初の「完全に電子化されたオプション取引所」で、2006年は米国一の株券オプション取引高がありました。 指数オプションを含めた全体のオプション取引高でも、シカゴ・オプション取引所に次ぐ二位の取引高を記録しています。
ISEは2006年11月、大阪証券取引所との提携交渉も開始していました。 ISEがユーレックスとの統合に合意したことで、日米欧にまたがるデリバティブ市場の誕生が現実味を帯びてきたといえます。
参照: ISE プレス・リリース