CBOE、終値決済のMini-SPXオプションを11月5日に上場

シカゴ・オプション取引所(CBOE)が11月5日より、S&P500指数の終値を基準として決済を行う「Mini-SPXオプション(シンボル:XSP)」の取引を開始します。

このオプションはS&P500オプション(SPX)の10分の一の単位で取引され、満期日に差金決済によって権利行使が行われるヨーロピアン・タイプとなっています。

通常、ヨーロピアン・タイプの指数オプションは、満期日の午前の始値を基準として決済を行う「AM Settlement」と呼ばれる方式で権利行使されます。 米国の代表市場であるS&P500オプション(SPX)やボラティリティ指数オプション(VIX)、および日本の日経225オプションもこの方式を採用しています。

従来はSPXのミニ・オプションも午前決済を採用していましたが、新方式のオプションの上場に伴い、これまでのオプションは廃止されることになります。

午前の特別清算指数(SQ)を元に決済を行う現状の方式は、分かりにくい部分が多いのも事実です。 Mini-SPXオプションを皮切りに、今後は終値ベースで決済されるヨーロピアン・タイプの指数オプションが増えていくかもしれません。

参照: CBOEプレスリリース