日経225Weeklyオプション 初日の取引状況

本日より、各週の金曜日に満期となる「日経225Weeklyオプション」の取引がスタートしました。

初日の日中取引(9:00~15:15)におけるWeeklyオプションの取引数量は、4週の合計で477枚。 オプションの総出来高に対する割合は1%に満たず、静かな立ち上がりとなりました。

Weeklyオプションの取引は、約95%が直近の5月第5週(5月29日満期)に集中しました。 出来高の内訳は、5月第5週が452枚、6月第1週が25枚、そして6月第3週と第4週は0枚(取引不成立)でした。

日経225オプションは、昔からの傾向として、ほとんどの取引が直近3限月に集中するという特徴があります。 5月25日の日中取引では、Weeklyを除く16限月の中で、直近3限月が占める取引の割合は99.9%以上となっています。 さらに、そのうちの91%を直近の1限月(2015年6月物)が占めています。

Weeklyオプションは、この極端な取引の集中を和らげ、投資家の選択肢を増やす方策として期待されています。 しかし、初日の段階ではbid/askのスプレッドも大きく、まだ十分な流動性があるとは言えない状況です。

米国市場のように、Weeklyから2年先のLEAPSまで、幅広い満期のオプションが活発に取引される市場となるか? それとも独自のガラパゴス的な市場にとどまるのか? Weeklyオプションの成否は、日本のオプション市場の展望にも影響しそうです。

参考: 日本取引所グループ ニュース