米国の株式オプション 人気銘柄に変化の兆し

米国の証券市場では、株式オプションの対象銘柄が年々増えています。 そして、銘柄の増加とともに、オプションの取引が集中する「人気銘柄」にも変化の兆しが見られます。

以下は、シカゴ・オプション取引所(CBOE)の統計データを元に、2012年上半期の出来高トップ5と、2015年8月14日(金)の出来高トップ5を比較したものです。

<2012年上半期 株式オプションの出来高上位>

  1. アップル (AAPL)
  2. バンク・オブ・アメリカ (BAC)
  3. JPモルガン・チェース (JPM)
  4. Facebook (FB)
  5. アリーナ・ファーマシューティカルズ (ARNA)

<2015年8月14日 株式オプションの出来高上位>

  1. ツイッター (TWTR)
  2. Netflix (NFLX)
  3. バンク・オブ・アメリカ (BAC)
  4. Facebook (FB)
  5. アップル (AAPL)

ネットサービスの関連銘柄は、2012年にはFacebook (FB) のみがランクインしていましたが、現在はツイッター (TWTR) とNetflix (NFLX) が加わり、上位5銘柄のうち3銘柄をネットサービスが占めています。(Netflixは動画配信ネットワークの世界最大手で、2015年9月2日からは日本でもサービスを開始する予定)

スマートフォンの爆発的な普及により、生活の隅々にまでネットサービスが浸透している現状が、オプションの人気銘柄にも反映されています。 ネットサービス企業は、従来の企業に比べて短期間で新サービスを立ち上げることができるため、株価の変動が起こりやすく、ボラティリティを求めるオプショントレーダーに特に好まれる傾向があります。

参照: CBOE Most Active