日経225オプションの平均IVが75.5%に上昇 最高値を更新

日経225オプションの平均インプライド・ボラティリティ(※)が24日の終値ベース(イブニング・セッション前)で75.5%まで上昇し、過去最高値を更新しました。
(参考:ボラティリティ・チャート

日経225オプションの平均IVが70%を超えたのは16日に続いて史上二回目。 最高値の更新は今月だけで五回目になります。

また直近の11月限における権利行使価格6,250円のプット・オプションは、一日に17,272枚という異例の取引高を記録しました。 これは、6,250円より下の権利行使価格が存在しないため、短期のヘッジや投機目的の取引がこのオプションに集中したことが原因と見られます。

今月10日にも同じ理由で権利行使価格7,250円のプットに取引が集中し、取引高の増加とともにIVが大幅に上昇したことがあります。
日経225オプションの権利行使価格は、「前日の日経平均株価を基準に、250円刻みで上下に8種類」追加されることになっていますが、急激な相場変動に制度が追いついていない状況ともいえます。

(※)本サイトでは平均インプライド・ボラティリティ(IV)の算出方法として、(1)直近3ヶ月の限月、(2)価額が3以上、(3)出来高が100以上
の条件を満たすオプションを計算対象にしています。