米NASDAQ、3月31日にオプション市場を開設

米国のハイテク企業などが上場しているNASDAQは12日、米国証券取引委員会(SEC)の承認が得られたとして、3月31日よりオプション市場への参入を行うと発表しました。

「NASDAQ Options Market」と呼ばれるオプション市場では、米国の株券オプションや株価指数オプションなどが取引されます。 NASDAQは米国における7番目のオプション取引所となり、今後はオプションの取引高をめぐる競争が一段と激しくなりそうです。

NASDAQは昨年11月にフィラデルフィア証券取引所(PHLX)を買収。 翌月にはオプション市場の開設を予定していましたが、独自の注文システム(※)が他の取引所から問題視され、SECの承認待ちという状態が続いていました。

(※)
「Price-and-Time」と呼ばれるオプション注文システムで、トレーダーはオプション価格(プレミアム)を自由に指定して注文を出すことができる。 これを実際のオプション価格(通常は5ポイント刻み)に合致させ、トレーダーが意図した価格よりも良い価格で売買執行する仕組み。

参照: NASDAQ Press Release