米国市場のオプション 2013年は過去二番目の取引高を記録

昨年の米国市場では、史上最高値を更新したダウ平均や、ツイッター株の新規上場などが日本でも話題に上りました。

オプション市場においては、年間の総出来高が41億1,127万枚となり、2011年に次いで過去二番目の取引高を記録しました。(前年比2.8%増)  オプションの年間取引高が40億枚を超えたのは、これで3年連続となります。

米国の証券オプション市場では、通常より小さい単位(10分の一の取引規模)で取引できる「ミニ・オプション」が昨年3月に始まり、少額資金のトレーダーでもオプションを取引しやすくなりました。
また一週間毎に満期が設定される週次オプション(Weekly Option)も普及し、短期志向のトレーディングやヘッジが容易に行える環境になっています。

米国の先物市場においては、米国最大の先物オプション取引所「CMEグループ」の一日平均取引高が1,250万枚に上り、前年比で10%の増加となりました。

CMEグループでは、E-mini S&P 500オプション(S&P 500オプションのミニ取引)の取引高が昨年6月に過去最高の一日取引高を更新したのに加えて、米国債10年物の先物オプション(10-Year U.S. Treasury Note Options)の一日取引高が史上初めて100万枚を突破しました。

今月13日には、円建ての日経225オプションがCMEで取引開始となります。 米国オプションを取引しているトレーダーにとっては、市場が集約されることによる利便性の向上が期待できます。

CMEグループは昨年、日本語サイトの開設や日本人向けセミナーの開催など、日本市場への進出を本格化させています。 国内の取引所は、今後生き残りを賭けた厳しい競争に直面することになります。

参照: OICプレスリリース
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