CMEグループ、年末にニューヨークの立会場を閉鎖

米国最大の先物・オプション取引所を運営する「CMEグループ」は13日、同社が運営するニューヨークの立会場を2016年12月30日に閉鎖する予定であると発表しました。

CMEグループによると、今後はNYMEXとCOMEXの先物オプション(エネルギー市場と金属市場)は、電子取引市場の「Globex」に一本化される予定です。

昨年7月には、シカゴの立会場フロアが大幅に縮小され、CMEグループのほぼすべての先物取引が電子市場に一本化されました。その後、ニューヨークの立会場で取引されるオプションは半数以下に減り、エネルギー市場と金属市場の全取引高に占める割合は、現在では0.3%程度になっています。

シカゴの立会場フロアには、一部の先物オプション(農産物、金利、通貨など)とS&P 500先物の取引が依然として残ります。ただ、これらのオプションも電子取引の流動性が高まってきており、立会場の取引は相対的に低下傾向にあります。

立会場の取引に比べると、電子取引は手数料が安く、迅速な注文執行や24時間取引といったメリットもあります。フロアから電子市場へと取引が移るのは、利便性に伴う必然的な流れといえます。

参照: CMEグループ ニュース