米CBOE、バイナリー・プット・オプションの取引を開始

米シカゴ・オプション取引所(CBOE)は23日、S&P 500指数とVIX(恐怖指数)を対象とするバイナリー・プット・オプションの取引をスタートしました。

バイナリー・オプションとは、あらかじめ決められた金額を満期日に差金決済するオプションのことで、オプションの買い手と売り手の双方が最大損失額を事前に決定できるというメリットを持ちます。
(参考:バイナリー・オプションとは?

CBOEが新たに導入した「バイナリー・プット・オプション」は、満期日に原資産価格が権利行使価格以下になった場合に限り、オプションの買い手は100ドルを受け取り、オプションの売り手は100ドルを支払うというシンプルなものです。

満期日における決済が100ドルに固定されているため、オプションのプレミアムは最大でも100ドル未満にしかなりません。 (最大100ドルの利益を得るために、100ドル以上のプレミアムを支払いたいという人はいないですよね)

結果として、オプション1枚当たりのリスクは買い手、売り手の双方とも最大で100ドルになります。

「コール」のバイナリー・オプションは今年7月からすでに取引が始まっており、一日平均で約2,500枚の取引が行われています。
新たに「プット」の取引がスタートしたことで、今後はトレーダーの選択肢がさらに広がることになります。

参照: CBOE プレスリリース
(6/11トピック) CBOE、バイナリー・コールを上場