日経225オプションのボラティリティ・チャート

オプション道場では、日経225オプションのインプライド・ボラティリティ(IV)、および日経平均株価のヒストリカル・ボラティリティ(HV)のデータを集計し、2003年1月から現在までのボラティリティ・チャートを作成しています。

オプション道場のボラティリティ・チャートについて

個々のオプションには寿命があり、また原資産の価格変動によって日々大きな影響を受けるので、個別のオプションを対象とするIVチャートはほとんど意味を持ちません。(チャートを描いたとしても、変動が不規則で、途中で切れてしまうチャートにしかなりません。)

そこで、ボラティリティ・チャートでは平均インプライド・ボラティリティ(平均IV)を分析対象とするのが一般的です。
平均IVとは、ある原資産に対して取引されているプット・オプション、およびコール・オプションのIVを集計し、その平均値を取ることで算出される数値です。

平均IVを用いることで、個々のオプションの満期、または原資産の短期的な値動きに影響されることなく、継続的なデータとしてIVの推移を見ることができます
平均IVは、米国のオプショントレーダーの間では広く利用されている指標です。 米国市場の「恐怖指数」として知られるVIXも、この平均IVとほぼ同等です。(S&P 500オプションの平均IV)

平均IVを算出する際に問題となるのは、「どのオプションのIVを計算対象にするか?」という選択です。
オプション道場のボラティリティ・チャートでは、オプションの流動性を考慮し、次の条件によって平均IVを算出しています。

  1. 満期まで3日以上、直近3限月(Weeklyオプションは除く)
  2. 3価額以上の価値を持つオプション(3,000円以上のプレミアムで取引されているオプション)
  3. 100枚以上の出来高があるオプション
  4. 上記を満たすオプションを対象とし、日中の取引終了後の価格を元に平均IVを算出

この選考基準は、プロフェッショナル向けのオプション分析ソフト『OptionVue』が採用している基準と、ほぼ同一です。

また、原資産市場のボラティリティを示すHVについては、直近20日間の価格変動率を元に、年間の取引日を260日として年率を計算しています。
「20日」と「260日」という期間は、株価指数のHVを計算する際によく用いられる数値です。

この数値を変えるとHVの値も変わるため、HVの値は絶対的なものではないことにご留意ください。

以上を踏まえて作成したボラティリティ・チャートが、こちらです。 データには細心の注意を払っていますが、ご利用は自己責任でお願いいたします。