証券オプション市場と先物オプション市場

アメリカ市場で取引できるオプションには、大きく分けて次の2種類があります。

1.証券オプション
  • 株券オプション
  • 株価指数オプション
2.先物オプション
  • 株価指数先物オプション
  • 商品先物オプション
  • 通貨先物オプション
  • 国債先物オプション
  • 金利先物オプション

証券オプションは証券ブローカーを通じて、先物オプションは先物ブローカーを通じて取引することができます。 (一部のオンライン・ブローカーでは、証券オプションと先物オプションの両方を取引することも可能です)
これらのオプションの特徴や違いをよく理解し、自分の投資目的に合ったオプションを取引することが重要です。


1.必要証拠金の違い

証券ブローカーを通じて株券オプションや株価指数オプションを取引するためには、多くの投資資金が必要です。  例えば、米国の大手証券会社「Ameritrade」では、株券オプションを新規で売るための最低証拠金として10,000ドルを要求しています。  さらに、S&P100(OEX)やNasdaq100などの株価指数オプションを売るためには、50,000ドルの最低証拠金が必要です。
株券オプションや株価指数オプションの売りは、資金力のあるトレーダー向きと言えます。

一方、先物ブローカーを通じて取引できるオプションには、必要証拠金が小さいものから大きいものまで様々なオプションがあります。 また、取引する先物ブローカーにもよりますが、口座開設の際に$2,000程度の当初証拠金が必要なだけで、その後は最低必要証拠金というものは設けていないところが多いです。
したがって、 小額の投資資金でも売りからの取引を行うことができます。

例えば、シカゴ市場の小麦(Wheat)やとうもろこし(Corn)などは、オプション1枚につき500ドル程度の証拠金があればオプションの新規売りを行うことができます。
取引単位が大きい市場には天然ガス先物オプションやS&P500先物オプションなどがあり、オプションの売りを行うためには5,000ドルから15.000ドル以上の証拠金が必要です。
先物オプションの取引は、比較的少ない資金から始めたい方にも向いています。

2.トレード戦略の違い

株券オプション市場では、他のオプション市場には無い戦略が使えます。
満期までの期間が9ヶ月以上あるLEAPSを利用して長期的なスタンスでトレードする方法や、原資産の株をしばらく保有してカバード・コールを売るといった売買戦略も、株券オプションには適しています。

大きな違いは、他のオプション市場ではオプション自体の売買が取引の大部分を占めるのに対して、株券オプションでは原資産(株式)と組み合わせた売買が比較的容易に行えるという点です。
現物株を保有してオプションの売りのリスクをカバーすることで、 証拠金無しでカバード・コールを売ることもできます。 (オプションのネイキッド売りを行わない場合は、$2,000ドル程度の当初資金で口座開設ができます。)
米国市場には、フォード・モーターズ、マイクロソフト、Googleといった世界的に有名な企業の株式が数多く上場しています。 これらの株式を取引しながら、オプションによってさらなる利益機会を得ることができるのです。

3.レバレッジの違い

1とも関連していますが、先物オプション市場では比較的少ない資金で大きな取引をすることが可能です。 これは、先物オプション市場のレバレッジ作用によるもので、少ない資金を効率的に使って儲けを出せるという特徴があります。
このようなレバレッジ作用は、他のオプションには無い、先物オプションならではの魅力といえます。
ただし、レバレッジは諸刃の剣なので、資金管理は厳密に行う必要があります。

■ どちらの市場で取引すべき?

米国の株式市場で取引を行いつつ、オプションで利益機会を増やしたいという方には、証券オプション市場。
資金を効率良く使ってオプション自体を活発に取引したいという方には、先物オプション市場での取引をおすすめします。
(投資目的や資金量の違いによっても判断は異なりますので、参考程度にしていただければ幸いです。)