日本の株価指数オプション

株価指数オプションとは、株式市場の全体の値動きを示す指標である株価指数を原資産とするオプションのことです。
指数が原資産なので、現物の受け渡しが行われないという特徴があります。

日本で取引されている株価指数オプションには、大阪取引所(旧 大阪証券取引所)に上場している日経225オプションTOPIXオプションがあります。
(TOPIXオプションは、2014年3月に東京証券取引所から大阪取引所へと移行しました。)

日経225オプション

日経225指数というのは、日本の代表的な上場企業225社の株価から算出される株価指数のことです。  一般に「日経平均」とも呼ばれています。
日経225オプションは、この日経225指数を対象とするオプションです。

日経225オプションは現在日本で最も活発に取引されているオプションで、1日に約20万枚の取引高があります。 一般の個人投資家でも、ネット証券会社などを通じて比較的簡単に取引することができます。
(日経225オプションの取引を扱っている証券会社は、「取引口座の選び方」で詳しくご紹介しています。)

2015年の日経225オプション取引高は3,780万枚(一日平均 15.4万枚)で、前年比13.6%減となりました。 日経225オプションの取引高は、2013年に過去最高の5,726万枚(一日平均 23.4万枚)を記録し、その後は2年連続で減少しています。

日経225オプション取引高(1日平均)・建玉残高
(JPX マーケット・ハイライトより)

TOPIX(東証株価指数)オプション

日経225は特定の大企業(225社)の株価を元に計算される指数ですが、TOPIXは東証1部上場の全銘柄の株価から計算される指数です。  東証1部に上場している全ての株式を対象にしているため、市場全体の値動きを反映しやすいという特徴があります。
TOPIXオプションとは、このTOPIXを原資産とするオプションのことです。

TOPIXオプションの取引高は少なく、現在は一般の投資家が取引できる環境にはなっていません。

TOPIXオプション取引高(2016年)
TOPIXオプション 部門別取引状況(2015年)
(JPX マーケット・ハイライトより)

2015年のTOPIXオプション取引は一日平均で1,000枚程度となっており、一般の投資家による取引はほとんど行われていない状況です。

日本の株価指数オプションのまとめ

  • 日本の株価指数オプションには日経225オプションとTOPIXオプションがある。
  • 日経225オプションは日本で最も活発に取引されているオプションで、ネット証券会社などを通じて取引することができる。
  • TOPIXオプションは取引量が少なく、現状では個人投資家が取引することは難しい。