アメリカの先物オプション市場

アメリカの先物オプションには、株価指数先物オプション、商品先物オプション、金利先物オプション、通貨先物オプション、国債先物オプションなどがあります。

アメリカの先物オプションは先物取引所で取引されており、主な先物取引所にはシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)、シカゴ商品取引所(CBOT)、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)、ニューヨーク商品取引所(NYBOT)などがあり、世界一のオプション取引高を誇ります。

日本とは異なり、アメリカの先物取引所はあらゆる分野の先物オプションを区別無く取扱います。
例えば、日本では国債先物オプションは東京証券取引所、商品先物オプションは東京穀物商品取引所、金利先物オプションは東京金融先物取引所といったように、先物オプションの分野によって取引所が分かれています。
一方、シカゴ・マーカンタイル取引所では株価指数先物オプション、通貨先物オプション、金利先物オプション、および商品先物オプションをすべて同一の取引システムで取扱っています。

そして投資家は、オンラインの先物ブローカー(先物・オプションのネット取引会社)に口座を一つ作るだけで、全ての分野の先物オプションを取引することができます。


このような取引の利便性により、米国の先物・オプション市場では一般の個人投資家も数多く取引を行っています。

アメリカの先物オプションは、活発に取引が行われている市場だけでも30以上の市場があります。
下記の表は、取引量ごとに分類した先物オプションの一覧です。

2006年11月現在  (取引量の多い先物オプションを抜粋)

取引量が非常に多い
(1日に8,000枚以上)

S&P500(先物)、E-mini S&P500、原油、天然ガス、T-Bond(米国長期債権30年物)、T-Note 10yr(米国中期債権10年物)、T-Note 5yr(米国中期債権5年物)、ユーロダラー金利、小麦、砂糖

取引量が多い
(1日に3,000〜8,000枚)

金、銀、大豆、大豆オイル、小麦、コーヒー、ガソリン、コットン、灯油、、ユーロFX

やや少なめだが取引可能
(1日に500〜3,000枚)

ココア、オレンジジュース、ライブキャトル、Mini Nasdaq100、ダウ工業平均(先物)、リーンホッグ、銅、日本円、カナダ・ドル、英ポンド、大豆ミール、フィーダーキャトル、ポークベリーなど



米国の株券オプションと先物オプションを比べると、私は先物オプションの方が個人投資家には向いていると思います。 理由は、先物オプションの方が少ない証拠金で取引を始められることと、株券オプションに比べて市場の透明性に優れているからです。

株券オプション市場では、企業の合併・買収などにより原資産市場が急激に変動することがあります。 その際、インサイダー情報を持った投資家が莫大な利益を得る一方で、一般の投資家が大きな損失を被るケースもあるのです。 インサイダー取引は違法ですが、インサイダー取引の疑いがある”グレーな取引”を完全に取り締まることは容易でないため、一般の投資家にとってはリスク要因となります。

その点、先物オプション市場では平等・公平な取引が行われており、インサイダー取引が入り込む余地はありません。 そのため、一般の個人投資家にとっても魅力的な市場であると言えます。