日経225オプションのボラティリティ・チャート

オプション道場では、日経225オプションのインプライド・ボラティリティ(IV)、および日経平均株価のヒストリカル・ボラティリティ(HV)のデータを集計し、2003年1月から現在に至るまで、約7年間のボラティリティ・チャートを作成しています。

ボラティリティ・チャートがもたらす優位性

IVとHVの長期的なチャートを分析することで、オプショントレーダーは次のような判断を行うことができます。
  • ボラティリティが過去の水準と比較して高い位置に有り、なおかつ下に向かって動き出しているような状況では、コールやプットの売り、またはショート・ストラングルなどの「売り戦略」が有効。
  • 逆に、ボラティリティが過去の水準と比較して低い位置に有り、なおかつ上に向かって動き出しているような状況では、コール、プットの買いやロング・ストラドルなどの「買い戦略」が有効。
  • IVがHVよりも高くなっているときは、相対的にオプションが買われすぎであり、オプションの「売り戦略」が有利。
  • 逆に、HVがIVよりも高くなっているときは、相対的にオプションが売られすぎであり、オプションの「買い戦略」が有利。
これらの判断材料を元に、ボラティリティのトレンドを考慮して取引を行うことが、オプショントレードにおいては重要です。
オプションのボラティリティ戦略については、オプション取引入門でも詳しく解説しているので、参考にしていただければ幸いです。

オプション道場のボラティリティ・チャートについて

個々のオプションには寿命があり、また原資産の価格変動によって日々大きな影響を受けるので、個別のオプションを対象とするIVチャートはほとんど意味を持ちません。(チャートを描いたとしても、変動が不規則で、途中で切れてしまうチャートにしかなりません。)

そこで、ボラティリティ・チャートでは平均インプライド・ボラティリティ(平均IV)を分析対象にします。
平均IVとは、ある原資産に対して取引されているプット・オプション、およびコール・オプションのIVを集計し、その平均値を取ることで算出される数値です。

平均IVを用いることで、個々のオプションの満期、または原資産の短期的な値動きに影響されることなく、継続的なデータとしてIVの推移を見ることができます
平均IVは、米国のオプショントレーダーの間では広く利用されている指標です。 米国市場の「恐怖指数」として知られるVIXも、この平均IVとほぼ同等です。(S&P 500オプションの平均IV)

平均IVを算出する際に問題となるのは、「どのオプションのIVを計算対象にするか?」という選択です。
オプション道場のボラティリティ・チャートでは、オプションの流動性を考慮し、次の条件によって平均IVを算出しています。

  1. 満期まで3日以上、直近3限月(Weeklyオプションは除く)
  2. 3価額以上の価値を持つオプション(3,000円以上のプレミアムで取引されているオプション)
  3. 100枚以上の出来高があるオプション
  4. 上記を満たすオプションを対象とし、日中の取引終了後の価格を元に平均IVを算出

この選考基準は、プロフェッショナル向けのオプション分析ソフト『OptionVue』が採用している基準と、ほぼ同一です。

また、原資産市場のボラティリティを示すHVについては、直近20日間の価格変動率を元に、年間の取引日を260日として年率を計算しています。
この「20日間」という期間は、日経新聞に記載されているHVの計算期間と同じであるため、本サイトで公開しているHVは日経新聞社のHVに近い値になっております。(ただし日経新聞社のHVは計算式の詳細が公開されていないため、全く同じ値ではない点にご注意ください。)

HVの値は計算対象の日数を変化させることでも変わります。 つまり、HVの値は絶対的なものではないこともご留意ください。

以上を踏まえて作成したボラティリティ・チャートが、こちらです。 データには細心の注意を払っていますが、ご利用は自己責任でお願いいたします。