15.ギリシャ指標(デルタ、ガンマ、ベガ、セータ)




■ 4つのギリシャ文字

オプションのプレミアム(価格)は、様々な要素によって決まる。


ボラティリティとか時間価値・本質的価値によって変わるんだったね。


うん。 そして、それらの要素によってプレミアムがどう変動するかということが、数学的に計算することができるんだ。 (計算は理論値)
プレミアムの変動率を示す指標には、デルタ・ガンマ・ベガ・セータの4つがあり、まとめてギリシャ指標(Greeks)と呼ばれている。

次の表は、4つのギリシャ指標の意味と特徴をまとめたものだよ。


指標

指標の意味

特徴

デルタ
(Delta)

原資産の価格変動に対する、オプション価格の変動率。  通常、0〜1までの数字で表される。
たとえば、あるオプションのデルタが0.5の場合、原資産価格が100上昇した際に、オプションのプレミアムは 50上昇することを意味する。

コール・オプションは正のデルタ値を持ち、プット・オプションは負のデルタ値を持つ
アット・ザ・マネーのオプションは、通常0.5に近いデルタ値となる。 イン・ザ・マネーのオプションは、0.8から0.9以上のデルタ値を持ち、原資産の価格とほぼ連動してプレミアムが上下動する
反対に、アウト・オブ・ザ・マネーのオプションは0.2以下のデルタであることが多く、原資産の価格変動がプレミアムに与える影響が小さい。

ガンマ
(Gamma)

原資産の価格変動に対する、デルタの変動率。
デルタは重要な指標であるため、デルタがどう変動するかを分析することには意味がある。
ガンマはそのための指標である。

デルタとは異なり、ガンマはコールに対してもプットに対しても常に正の値となる
ガンマ値は、アット・ザ・マネーのオプションにおいて最も大きく、イン・ザ・マネーまたはアウト・オブ・ザ・マネーに行くに従い少しずつ小さくなる

ベガ
(Vega)

インプライド・ボラティリティの変動に対する、オプション価格の感応度
ボラティリティの変動によるオプション価格の変化は、実際にはオプションシミュレータ等によって計算できるので、ベガを直接考慮する場面は多くない。

常に正の値となる
ボラティリティの変動による影響は、アット・ザ・マネーのオプションにおいて最も大きいため、ベガはインやアウトのオプションに比べて、アット・ザ・マネー付近のオプションで大きな値となる
また、満期までの日数が長いオプションの方が、ベガは大きくなる。 (つまり、満期までの日数が長いオプションの方が、日数が短いオプションよりもボラティリティの影響を強く受ける。)

セータ
(Theta)

タイム・ディケイ(時間の経過)によって1日ごとに失われるオプション価格
時間の経過とともにオプション価格がどう変動するかを示す指標であり、オプショントレーダーにとって重要な要素の一つとなる。

常に負の値で表され、数値は1日ごとに減少する実際のオプション価格を表す。
アット・ザ・マネーのオプションでは、満期が近づくにつれてセータは上昇する
逆に、イン・ザ・マネーとアウト・オブ・ザ・マネーのオプションでは、満期が近づくにつれてセータは減少する

うわっ、なんか覚えられる気がしないんだけど。
というか覚える気ないんだけど。


もちろん全部を覚える必要はないから安心して。
この中で、実際のトレードで意識するのはデルタくらいじゃないかな。
ガンマとベガは、証券会社のツールや市販ソフトなどがリスク/利益の計算をする際に使われることがあるけど、トレーダーは結果だけ見れば事足りてしまう。
また、セータはタイム・ディケイを理解するのに役立つ指標だよ。

<ギリシャ指標の参照>

日経225オプションのギリシャ指標


次回は、実際の取引でデルタを活用する方法について解説しよう。


了解かしこまり!




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